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神戸ウォーターフロントアートプロジェクト第1弾

神戸ポートタワー
プロジェクションマッピング

作品目のテーマは、記憶という意味を持つ「Memory」。
神戸ポートタワーが鉄塔の美女と呼ばれることから、
鉄塔の美女=神戸の女神 として一つの生命を宿すものととらえ、
眠る女神を呼び覚まし、その女神の過去から現在の“記憶”を読み解く物語になっています。
誕生から60年間、神戸の街を見守ってきた神戸ポートタワー。
タワーが誕生する前の大地の記憶から遡り、現在に至るまでの記憶に、
ぜひ女神の生命の鼓動、想いを感じてください。

実施期間
2023年4月28日(金)~2023年7月12日(水)
矢印
矢印
神戸ポートタワー プロジェクションマッピング
【1】深層心理
01/10
タワーの表面に光が走りスキャンされていきます。
核からデータが放出されタワーに変化が起こる様子は、表層からタワーが解析されていくことを表しています。
神戸ポートタワー プロジェクションマッピング
【2】奥深くに眠る鼓動
02/10
表層の変化が止まり奥深くに潜っていくと、眠る鼓動にたどりつきます。
鼓動が脈打ち、次第に大きく膨らみだすと、鼓動が弾け記憶の欠片が舞い上がります。
神戸ポートタワー プロジェクションマッピング
【3】大地の記憶
03/10
舞った欠片はタワーの記憶を映し出すように、雨になり、大地に降り注ぎます。
降り注いだ雨からやがて生命が現れ、広大な海の様子に変化していきます。
タワーや人が存在する前の大地の記憶を表現しています。
神戸ポートタワー プロジェクションマッピング
【4-1】育まれる文化と営み
04/10
やがて人が住み、文化と営みが育まれ港町として発展する神戸。
絵巻物で、人々の活気あふれる様子を表現しています。
神戸ポートタワー プロジェクションマッピング
【4-2】育まれる文化と営み
05/10
そして、豊かな自然を活かした酒造りが発展し「灘の生一本」が誕生します。
神戸ポートタワー プロジェクションマッピング
【5】異文化との出会い
06/10
神戸が開港されると衣食住・娯楽・文化など、あらゆる面で欧米の生活様式が持ち込まれ、国際貿易都市としてさらに発展します。異文化との出会いは大きな刺激を与え、神戸の街をアートな街へと発展させていきます。幾何学図形を中心に港・海・街並みをグラフィカルに表現しています。
神戸ポートタワー プロジェクションマッピング
【6】誕生・躍進
07/10
発展を続ける神戸の地に「神戸市」が誕生し、そして神戸ポートタワーが誕生します。さらに海上都市・ ポートアイランド、神戸ハーバーランドが誕生した神戸の街がますます賑わい、明るく豊かになった様子を表現しています。ケーキには、今年で60周年を迎えるポートタワーへのお祝いの想いが込められています。
神戸ポートタワー プロジェクションマッピング
【7】静止した時間
08/10
記憶を呼び起こし再生し続けていたタワーが突然エラーを起こし、深刻なダメージを追います。
ダメージにより鼓動が小さくなり機能を停止しそうになりますが、湧き上がる希望の光に勇気づけられ、修復されていきます。
神戸ポートタワー プロジェクションマッピング
【8】希望の光・未来への想い
09/10
記憶の再生を再開したタワーは光あふれる空間を映し出します。
たくさんの想いが込められた電飾のアーチの先には希望の光の塔があり、より一層輝く未来へ向けて扉が開く様を表現しています。
神戸ポートタワー プロジェクションマッピング
【9】更なる発展への予感
10/10
過去から辿った記憶は未来への期待に想いを膨らませます。芽吹いた大きな木は神戸の更なる発展を予感させ、光に包まれた空間は明るい未来を表現しています。そして過去から未来への想いを胸に、ポートタワーはまた静かに眠りにつきます。また明日も新たな記憶を刻み、静かに神戸を見守り続けます。

制作スタッフ

  • シムディレクト・タケナカ
    シムディレクト・タケナカ
    プロデュース
    シムディレクトは、1926 年から映写機メーカーとしてスタートしたタケナカから派生した企画・プロデュース集団。
    シムディレクトのプロデュース力、タケナカの高度な映像技術力とコンテンツ制作力を掛け合わせ、 スペース価値創造を追及する、 Real & Virtual Experience Provider 。
  • 野原 久美子
    野原 久美子 (のはら くみこ)
    アートディレクター
    京都市立芸術大学大学院 構想設計 卒業。
    空間全体を表現領域ととらえ、人と物と空間の相互作用や関係性を模索した映像インスタレーションの制作を行う。
    映像表現を中心に手法やジャンルにとらわれない柔軟な制作を得意とし、何気ない感情や出来事から発想、それらを作品に落とし込み表現する。
  • 佐藤 亘
    佐藤 亘 (さとう わたる)
    作曲家
    5歳よりピアノを始め、浜松学芸高校吹奏楽コース、大阪音楽大学作曲学部へと進む。
    在学中よりコンピュータによる作曲を独学で始め、フランス印象派の和声感と純邦楽の「間」に強く影響を受け、和楽器と西洋音楽のための作品を多数制作。
    リオ五輪・東京五輪 アーティスティックスイミングやテレビCM、VP、イベント音楽等にて、コンポーザー、アレンジャーとして活動中。